『タテの繋がり、ヨコの繋がり』
コロナ禍のオンラインワールドを追い風に、組合活動の新たなる一歩
~ケーヨー労働組合の試行錯誤の軌跡~
事例発表:UAゼンセン ケーヨー労働組合
中央執行委員長 竹花 和敏 氏

本日は、UAゼンセン ケーヨー労働組合 中央執行委員長の 竹花 和敏様に事例発表していただきました。
テーマ:『タテの繋がり、ヨコの繋がり』コロナ禍のオンラインワールドを追い風に組合活動の新たなる一歩
株式会社ケーヨーは東北から近畿までケーヨーディツーというDIYの167店舗を展開している企業です。ケーヨー労働組合の中央執行委員メンバーは10名。なんと午前中の会議を終え皆さんが委員長の竹花さんの応援に駆けつけてくださいました。

これまで組合活動は会議、イベント、研修などすべて対面の集合で開催していたそうです。
古い体質の組織で「対面で会わないとコミュニケーションは取れない、伝わらない」という方針だったそうです。しかし会社の規模が大きくなり、出店エリアが広がったことで、集合での実施は物理的に難しく、参加できない組合員も多いことから「いつかはWebでできないか」と思いを巡らせていたそうです。そんな中、コロナ感染症拡大で中央執行委員会や支部会議、研修やレク活動がすべて中止となりました。
「これを機にオンラインでやるしかない!」そう思った竹花さんは2020年3月以降、組合活動のオンライン化に向けて一気に動き出されたそうです。

■まずは情報収集!
上部団体や友好労組、ダイバーシティ&インクルージョン研究会などいろんな方に連絡し、まずは情報収集を行ったそうです。最初はPCやWifi環境などのハード面、オンライン操作、資料のつくり方など、何からどう始めればいいのかわからない中、詳しい人に聞きまくり、オンラインのスキルアップ講座に参加するなどオンライン化に向けて全力疾走!
そのバイタリティや熱意が竹花さんの発表から伝わってきました。
実際、私自身がオンラインアカデミーのスキルアップ講座で「組合を変える!オンライン化したい!」との思いで熱心にご受講なさっていた姿を見ていたのでTOP自ら学びに来られる姿に感銘を受けたことを思い出します。
その結果、1年でZoomを使ったオンラインと現地のハイブリッド形式で定期大会や支部長会議を実施。さらに研修やイベントなどもオンラインで実施できたそうです。

■オンラインの活動はさらに広がる
オンラインでの活動は支部会議や研修などの組合活動だけでなく、レクレーション活動にまで広がっていたそうです。特に印象的だったのは『オンラインでギネスに挑戦!』です。オンラインでつながってなんと世界ギネスに挑戦し見事ギネス達成!されたそうです。
若い組合員の方が中心となってアイデアを出し合い、ゲームやイベントにチャレンジするだけでなく、ギネスまで達成するなんてとても素晴らしく、「そんなこともできるんだ」とオンラインの可能性を再認識させていただきました。
オンライン化はまだまだ進化中で、次の一手はアンケートや応募のペーパレス化を目指して、グループLINEの導入準備も進めていらっしゃるそうです。

■さいごに
今回のオンライン化を進める中で、いろんな方々の教え通じ、組織内はもちろん、組織の枠を超えたタテのつながりヨコのつながりがとても深まったそうです。
今後は次世代の若手幹部に引継ぎ、さらに新しいことにチャレンジしていきたいとお話しされてました。
竹花様、貴重なお話をありがとうございます。
ゼロベースで組織のオンライン化を進めていかれたお話は、これから取り組みを考えられている企業様にも大変参考になる内容でした。ありがとうございます。

(文責:山岡正子、田中慶子)

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