“今、働きたい会社を目指す、富士通の取組み!『13万人のやる気を彫り出す!パーパス(存在意義)・カービングの進め方と効果』

<事例発表>
富士通株式会社
Employee Success本部  
Engagement & Growth統括部 
FUJITSUユニバーシティ エキスパート
藤園 賢治 氏

本日は、“今、働きたい会社を目指す、富士通の取組み!『13万人のやる気を彫り出す!パーパス(存在意義)・カービングの進め方と効果』“をテーマに、富士通株式会社 Employee Success本部 Engagement & Growth統括部 FUJITSUユニバーシティ エキスパート 藤園 賢治様にご講演いただきました。
 まず最初に、藤園様の自己紹介と会社紹介がありました。
藤園様は技術者として富士通株式会社に入社され、その後、富士通九州ネットワークテクノロジーズ株式会社(以下QNET)へUターン出向となり、ICTエンジニアとして管理職をご経験、2012から社内の人財育成委員、2014年には人材開発部門へ、そして2020年の役職離任後も経営企画部門でご活躍されてこられました。そんな中、QNETは2021年10月、開発機能の集約による新たな体制構築を目的に富士通株式会社に統合され、藤園様ご自身もQNETの820人の組織から13万人を抱える富士通株式会社へ異動、現職となりました。
 富士通株式会社は、IT企業からDX企業へ変わろうとしている大きな転換期にあり、全社でDXを進めていくためのプロジェクトとして、富士通トランスフォーメーション「FUJITRA」が推進されています。「FUJITRA」とは何か、富士通が考えるDXのポイントとしてDX推進責任者の福田常務のメッセージ動画をご紹介いだきました。
Fujitsu Acitivate Now]Fujitsu Transformation(フジトラ) 紹介ダイジェスト(3分版)

富士通のDXはカルチャー変革にフォーカスしていて、そこに必要なキーワードとして、「パーパスを胸に」「オープンなコラボレーション」「わたしらしい働き方で」「最高のエクスペリエンスを」「データを武器に」「とにかくやってみよう」「全員参加で」「未来をリ・デザイン」「ファーストペンギンとして」の9つが挙げられています。
 パーパス・カービングに至るまでの背景には、2019年時田社長が就任した頃からIT企業からDX企業への変革がアジャイルに進めれてきたことがあり、ジョブ型人事制度の導入、グループ会社の集約、One富士通、シンプルな組織体系、評価制度の見直しなどが進んでいく、そんな中で一人ひとりの想いが基本であることから、パーパス・カービングの活動につながっていった、とのことでした。
 パーパス・カービングは、富士通のグループ会社であった富士通デザイン(合併済)からスタートし、社内の文化、風土を変える時期に、これは良いプログラムだということで、全社展開となりました。藤園様はパーパスについて「自分の価値観に基づき、周囲や社会との関係性を意識した存在目的・存在意義」とし、実際のイメージとして合力の図を紹介いただきました。会社・他者のパーパスのベクトルと個人のパーパスのベクトルが違うからこそ、多様性を合わせ持った合力、すなわち変革の原動力が生まれる。最終的に変革を起こしたい、つまり、今までの自分のベクトル、会社・他者のベクトルとは、違うベクトルを作りたいということを、一つの変革のイメージとして捉えている。自分の想いだけ強くしていたら、そのベクトルが伸びるだけで、他の力が生まれない。では、どうするか?そのためには、会社のパーパス、他の人のパーパスを受け入れて、理解して、そこに自分のパーパスを考え合わせることで、新しい原動力ができるのではないか?富士通の変革はこのように起こしていきたい、そのための元になるのが個人のパーパス、だから、パーパス・カービングによって個人のパーパスを創りだしていこう、というイメージでした。
 富士通のパーパスは、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくことです。」
 パーパス・カービングは、社員一人ひとりが自分自身のパーパスに気づくための対話プログラムです。一人ひとりの想い、何のために働いているのか、成し遂げたいことは何か、その想いをカービング=彫りだす、もともと、自分が持っているものを彫りだす。個人や共に働く仲間とパーパスを彫りだし言葉にすることで、その互いの関係性から組織を形作っていくとうもの、自分の想いを明らかにするために対話する、という説明をいただきました。

 後半はパーパス・カービングの具体的な進め方について、お話しいただきました。パーパス。カービングの対話プログラムは自分を知り、パーパスを彫りだす2回のグループワークで構成されます。事前課題として作成した振り返りシートをもとに、インタビュアーの質問に応える。質問に応えることで、自分の言葉を噛みしめ、新たな気づきを得る。得られた気付きも参考にそれぞれパーパスシートを作成し、パーパスを語り合う。自分のパーパスを紹介し、対話を通して、パーパスの新たな持ち味に着目し、磨き上げていく。自分自身がブラッシュアップされると共に、他の人の、その人らしさ、その人の人となりがわかってくる。
パーパス・カービングは、創りあげたところが始まりで、これからもずっと磨き続けていくもの。参加者からのコメントでは、活用シーンとしては、自己紹介、名刺のコメント、1 on 1などが挙げられていて、自己理解、相互理解、心理的安全性から関係構築に役立つものとして腹落ちして受けてもらえた様子があったそうです。
 藤園様からは、改めて考えるとパーパスドリブンは究極のダイバーシティ、外見とか容姿は関係なく、自分がなんのために働くのか、なにをやりたいのか、価値観はこうです、ということを表したシート、それをベースに富士通の変革をやる、ということは、ダイバーシティそのものなのではないか、との考えをお話しくださいました。変革を促すためのイベントではあったのだけど、とても意味のあるイベントであった、バーバス・カービングを文化とすることで強い組織になるのでは、という想いが述べられました。

藤園様、貴重な事例をお話しいただき、ありがとうございました。

(文責:臼井淑子、山岡正子)

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