2021年11月19日(金)
『タテの繋がり、ヨコの繋がり』
コロナ禍のオンラインワールドを追い風に、組合活動の新たなる一歩
~ケーヨー労働組合の試行錯誤の軌跡~
事例発表:UAゼンセン ケーヨー労働組合
中央執行委員長 竹花 和敏 氏

第1部
まず初めに、本日のファシリテーションを担当する田中より、事前アンケートの結果が共有されました。一部抜粋して、いくつかのコメント共にご紹介致します。

Q1.現在、在宅ワークやリモートワークが行われていますか?
①基本的に在宅:8%
②週3日~4日:25%
③週1日~2日:42%
④行われていない:25%
「出勤する人が増えてきたが、柔軟に在宅勤務が可能。スマホも全員貸与となった。」、「回数制限はないので本人の裁量により出社率は異なるが、工場・研究所はほぼ出勤」

Q2.現在、会議、打ち合わせは、オンラインで行っていますか?
①基本的にオンラインで行っている:50%
②一部オンラインで行っている:50%
③行っていない:0%
④わからない:0%
「徐々に上部団体の会議は現地参加を増やしています。」、「対面が増えている。」、「オンラインとリアルのハイブリッド」

Q3.現在、大人数参加のイベント・交流会などの実施状況はどうですか?
①例年通り対面で実施している:0%
②対面で実施しているが一部オンラインで実施している:25%
③オンラインで実施している:50%
④実施していない:25%
⑤わからない:0%
「12月に募集最大人数100名の健康増進セミナーを開催予定です。」、「対面イベントは今まで会社の方針で禁止されていたが、10月から解禁となったので、今後は実施される可能性もある。ただ、参加者が集まるかが懸念。というのも夏に全社オンライン飲み会を開催したが集客にとても苦労していたので、対面になっても昔通りに賑やかにならないのではと感じている。」、「 正直、価値観の違いによる意見の相違の幅が大きすぎる。」

Q4.今年はコロナ禍前に比べて、研修やセミナーの実施は増えましたか?
①増えた:34%
②少し増えた:25%
③変わらない:8%
④減った:25%
⑤わからない:8%
「研修をウエブにすることにより、主催者側の開催のしやすさ、参加者側も参加しやすくなったので、実施件数、参加人数とも従来より倍くらい増えています。」、「交通費などの活動費が減少した分、やりたいと考えていたWEBセミナーを実施することが出来ました。」、「オンラインセミナーが激増」

Q5.研修やセミナーをオンラインで実施するための環境は整ってますか?
①すべて整っている:42%
②通信環境に問題がある:25%
③ハード(PC、タブレット)に問題がある:33%
④整ってないが準備中:0%
⑤整える予定はない:0%
⑥わからない:0%
「今年130万円ほどかけ実施する側の環境整備を行いました。」、「どこまで費用を掛けるかで整えられる物が変わってくるため、悩んでいる。」

Q6.オンライン研修における研修効果に課題を感じていますか?
①感じている:42%
②感じていない:33%
③どちらともいえない:17%
④実施していない:0%
⑤わからない:8%
「全社員がオンラインソフトの操作に慣れるまで運営側が大変な思いをしてました。つながらない、やり方がわからない、聞こえない、ハウリング発生、資料が写らない、などなど。今は当たり前になってきておりスムーズに開催できるようになりました。」、「対面に比べて参加者が少ない、画面越しでは反応がわかりにくい、画面越しだとなかなか記憶に残りにくい等課題に感じます。」、「オンラインのよさとリアルのよさそれぞれある。研修だけにとどまらず、その後のフォローも研修効果に左右する(オンラインだと事業所をまたがってもできるメリットはある)」、「講演会はオンラインで十分だが、グループワークは対面の方が効果がありそう(特に交流という点においては、オンラインだと休憩時間や研修の前後で完全に遮断されるのでちょっとした会話がしにくい)」

第2部
第2部はUAゼンセン ケーヨー労働組合 中央執行委員長の 竹花 和敏様に事例発表していただきました。
テーマ:『タテの繋がり、ヨコの繋がり』コロナ禍のオンラインワールドを追い風に組合活動の新たなる一歩
株式会社ケーヨーは東北から近畿までケーヨーディツーというDIYの167店舗を展開している企業です。ケーヨー労働組合の中央執行委員メンバーは10名。なんと午前中の会議を終え皆さんが委員長の竹花さんの応援に駆けつけてくださいました。

これまで組合活動は会議、イベント、研修などすべて対面の集合で開催していたそうです。
古い体質の組織で「対面で会わないとコミュニケーションは取れない、伝わらない」という方針だったそうです。しかし会社の規模が大きくなり、出店エリアが広がったことで、集合での実施は物理的に難しく、参加できない組合員も多いことから「いつかはWebでできないか」と思いを巡らせていたそうです。そんな中、コロナ感染症拡大で中央執行委員会や支部会議、研修やレク活動がすべて中止となりました。
「これを機にオンラインでやるしかない!」そう思った竹花さんは2020年3月以降、組合活動のオンライン化に向けて一気に動き出されたそうです。

■まずは情報収集!
上部団体や友好労組、ダイバーシティ&インクルージョン研究会などいろんな方に連絡し、まずは情報収集を行ったそうです。最初はPCやWifi環境などのハード面、オンライン操作、資料のつくり方など、何からどう始めればいいのかわからない中、詳しい人に聞きまくり、オンラインのスキルアップ講座に参加するなどオンライン化に向けて全力疾走!
そのバイタリティや熱意が竹花さんの発表から伝わってきました。
実際、私自身がオンラインアカデミーのスキルアップ講座で「組合を変える!オンライン化したい!」との思いで熱心にご受講なさっていた姿を見ていたのでTOP自ら学びに来られる姿に感銘を受けたことを思い出します。
その結果、1年でZoomを使ったオンラインと現地のハイブリッド形式で定期大会や支部長会議を実施。さらに研修やイベントなどもオンラインで実施できたそうです。

■オンラインの活動はさらに広がる
オンラインでの活動は支部会議や研修などの組合活動だけでなく、レクレーション活動にまで広がっていたそうです。特に印象的だったのは『オンラインでギネスに挑戦!』です。オンラインでつながってなんと世界ギネスに挑戦し見事ギネス達成!されたそうです。
若い組合員の方が中心となってアイデアを出し合い、ゲームやイベントにチャレンジするだけでなく、ギネスまで達成するなんてとても素晴らしく、「そんなこともできるんだ」とオンラインの可能性を再認識させていただきました。
オンライン化はまだまだ進化中で、次の一手はアンケートや応募のペーパレス化を目指して、グループLINEの導入準備も進めていらっしゃるそうです。

■さいごに
今回のオンライン化を進める中で、いろんな方々の教え通じ、組織内はもちろん、組織の枠を超えたタテのつながりヨコのつながりがとても深まったそうです。
今後は次世代の若手幹部に引継ぎ、さらに新しいことにチャレンジしていきたいとお話しされてました。
竹花様、貴重なお話をありがとうございます。
ゼロベースで組織のオンライン化を進めていかれたお話は、これから取り組みを考えられている企業様にも大変参考になる内容でした。ありがとうございます。

(文責:山岡正子、田中慶子)

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