2021年4月16日(金)
不確実な時代に未来を掴む 組織と個人のパスポート
~自律型人財の育成とリアルを超えるオンラインワールド~
・令和時代に必須の2つのパスポート
組織と個人の成長と未来を決める7つの質問(踏み絵)
発表者;植田寿乃
・パスポート1
未来を描き進む『自律型人財』に求められる自分軸と神玄力
発表者:臼井淑子
・パスポート2
DX社会で必須の実践的オンラインスキル『触れるから、使いこなすへ』
発表者:田中慶子・山岡正子

第1部
まず初めに植田より、皆さまの企業・組織の状況について、アンケート結果の共有が行われました。
Q1.毎回お聞きしている「現在、あなたの企業・組織では在宅ワークやリモートワークをどの程度行っていますか」、という質問に対して、「週1日~2日」が最も多く56%、「週3日~4日」が31%、「行われていない」は12%でした。
Q2.「ここ3年、人材開発・育成に関する取り組みを積極的に行っていますか?」については、「行っている」が50%で最も多く、「少し行っている」が38%でした。「人事部とは別に、一昨年人材開発を目的とした部署を設立。」「今年の方針に“人材育成”が明言された」など、積極的な取り組みが窺えました。
Q3.「ここ3年、社員のキャリアビジョン・キャリア自律に関する取り組みを積極的に行っていますか?」は、「行っている」が12%、「少し行っている」が38%、「計画中」が25%でした。「若手社員を中心とした義務教育化を行ってはいるが、全社員対象で言うとまだまだ」「キャリア開発面接などを行いながらキャリアプランに沿った業務配置を検討中」「昨年からキャリア自律を意識したキャリア研修の展開を開始した」などのコメントが寄せられました。
Q4.「ここ3年、経営陣&管理職の人間力(EQ)向上に関する取り組みを積極的に行っていますか?」は、「行っている」が0%、「少し行っている」が19%、「計画中」が19%、「行っていない」が31%でした。「自主的に、通信教育などは以前から行っているが、全体としての教育はまだまだできていない」「昨年度試験的に実施、今年度本導入予定で詳細計画中」等、取り組みはこれからという組織が多いようです。
Q5.「ここ3年、DX、リモートワークに関する取り組みを積極的に行っていますか?」は「行っている」が38%、「少し行っている」が44%と、8割の企業において、何らか行っているという回答でした。具体的には「経費精算の電子化、ペーパーレスへの取組等」「この1年で、オフィスが縮小されフリーアドレスになったり、Microsoft TeamsやZoomを活用した仕事が当たり前になった」「2020年度から在宅勤務などリモートワークについて明確に目標値を出して取り組み始めた」等のコメントがあがりました。
Q6. 「ここ3年、オンラインコミュニケーション推進に関する取り組みを積極的に行っていますか?」は、「行っている」が19%、「少し行っている」が62%、「行っていない」が13%でした。「研修会はすべてオンラインにて開催している。会議体も多くをオンラインにて開催。」という積極的に行っている組織がある一方、「Zoomを導入しているが、会議や打合せのためのツールと化していてオンラインコミュニティのためのツールとしての活用ができていない。また社内チャットも導入しているが、人によって使用状況に差がある。」という社内でも使用状況に差がある、という組織もありました。
Q7.「不確実な今の時代において、御社は課題を抱えていますか?」は、「抱えている」が75%、「少し抱えている」が19%で、ほぼすべての企業は何らかの課題を抱えているとのことでした。具体的には、「従業員の高齢化。それに伴い技術継承や後進育成がなかなか進まない。そもそも中間層が少なく、従業員のバランスが逆ピラミッド型になっている」「課題がありすぎる。その中でも何が一番の課題なのか、社内で共有できていないと感じる」等のコメントが寄せられました。

第2部
第2部はQUE講師陣による登壇です。
まずは、植田講師による『組織と個人の成長と未来を決める7つの質問 ~令和時代あなたの会社と組織はどこへ?~』と題した登壇でした。みなさんへ投げかけられたのは次の7つの質問でした。
1.令和時代、コロナ禍であなた(個人)は変わった?
 令和時代は不安定・不確実・未来が見通せない波乱万丈な激動期です。コロナ禍で在宅勤務やリモートワーク・交代勤務など、変わらなかった人はいなかったことでしょう・・・。昭和脳のままの人生観では、令和脳にアップデートしている人たちとの間で、ますますギャップが生じます。
2.令和時代、コロナ禍であなた(こじん)の会社、組織は変わった?
令和は、働き方も働く場所もダイバーシティな組織が求められます。距離・時間・空間を超え、融合し創造し続ける強さが必要です。
3.どこを見て、どんなスピードで進んでいる?
 令和は、自ら未来を描き・試行錯誤で学び・道を切り開き続ける、半歩先の未来を目指し進む時代です。
4.令和時代の会社と個人の理想的な関係は?
依存や他律ではなく、自立し対等な関係が望まれるのが令和時代です。組織からのミッション(役割)と、自分のキャリアビジョンを重ねながら働くことが出来ているのが、自律した人です。
5.会社、組織はどんな人を必要としているか? あなたは必要とされているか?
 令和時代に会社に必要な「人ざい」とは、労働力としての「人材」と、経営資源としての「人財」です。罪な人の「人罪」、居るだけの「人在」は会社に居なくても困らない人です。
6.どんな経営陣、リーダーがいますか? あなたはどんなリーダーか?
 激動の令和時代は、『あなたと一緒に働きたい』と言われるリーダーとは、自分のモチベーションをコントロール (落ち込んだ時は自らモチベーションアップ)出来、メンバーのモチベーションをサポート(落ち込んでいる時は心の復活を援助)する、信頼され自ら体現し動機づけられるリーダーが求められています。
7.あなたの会社は何に投資しているか?あなたは?
 会社や組織が投資すべきは、①人財開発(自律型人材の育成、人間力リーダー(メンバーとチームを動機づける)の育成)、②オンラインコミュニケーション風土の醸成(普及・活用・標準化、オンラインスキルアップ)、③女性(役員・幹部を増やすための育成、女性ならではの視点・感性・発想 → 横糸は変化を加速させる!)の3つです。
また、個人が投資すべきなのはエンプロイアビリティに対してです。①専門・興味分野の知識と実践スキル、②IT・オンラインの実績スキル、③コミュニケーション能力であり、特にコロナ禍の中ではますますIT・オンラインの実践スキルが必要になってきます。
植田講師から投げかけられた7つの質問。あなたの答えはどんな結果でしたか?
 
つぎは、臼井講師による、『未来を描き進む「自律型人材」に求められる自分軸』と題する登壇でした。
 タイトルにもある『自律型人材』とは何でしょうか・・・。それは「WHAT」を見出し、行動できる人材」と定義できます。昭和時代令和時代を比べると
外側の基準に合わせる(適合)のではなく、 内側の軸を起点に新たなものを生み出す=創造が重要になってきていると言え、ますます不確実となる中で、自分の「内側の軸」を起点に何をすべきかを自ら考え、新たなものを創り出すことが重要になってきます。
「内側の軸」=「自分軸」であり3つのパーツから成っています。
①心のエンジン
②強み=ギフト
③自分にとっての仕事の意味
心のエンジンとは、モチベーションの源泉のことで、「なんだかわからないけど、こうしたい!こうありたい!」という気持ちです。⾃分のエンジンにぴったり合った仕事というものはありません。⾃分のエンジンを活かす⽅向で何をすべきか(=WHAT)考え、「オリジナルな成果」を⽣み出すことが大切です。
強み=ギフトとは、それを発揮することが苦にならずもっと言うと好きで、それを周りのために使うと周りも喜んでくれる。それが「強み」=ギフトです。この「強み」を発揮している(=ギフトを最大限生かしている)とき、人はいきいきとした感覚を味わうことができるのです。「強み」を活かすとしたら、何ができるか︖(=WHAT)を考えることです。
自分にとっての仕事の意味とは、この意味づけこそが主体性を生む根源です。意味づけがあれば、⾃分で仕事(=WHAT)を創り出していくことができます。ちなみに、「⾃分にとって仕事とは︖」が明確な⼈は、キャリア満⾜度が⾼いと言われています。
「自律型人材」のまとめです。⾃律型⼈材育成のために、「⾃分軸」の確⽴は必要不可⽋です。「⾃分軸」があれば・・・
・⾃分の頭で考えて主体的に⾏動できます
・キャリアビジョンが描けます
・活き活き成果が出せます
あなたの「自分軸」どうですか︖

 最後は、田中講師と山岡講師による、『DX社会で必須の実践的オンラインスキル「触れるから、使いこなすへ」』です。
 DX社会という言葉は最近よく耳にしますけど、「DXを説明してください」と言われるとちょっと難しいですよね。DX(デジタル・トランスフォーメーション)って一言で言うと、『デジタルとオンラインで私たちの生活をより良くすること』ってことなんですよ。
「Que Online Academy」や「人事実務」でのオンライン・スキルアップ講座は、社内の研修担当者や研修講師向けの講座で、二人で毎月新プログラムを作っては実施し、アンケート結果を受けてはバージョンアップを繰り返してきました。
・オンライン研修に必要な環境や設備って何?
・オンライン研修を運営する事務局ってどういう体制にすればいいの?
・オンライン研修に必要なマニュアルってどんなの?
・オンライン研修の司会役(ファシリテーター)はどうやるの?
などなど、色々な課題を抱えている方が自分たちの力で研修が実施できるように、お手伝いしています。
最近では 経営会議をオンライン会議で実施している会社も多くなってきているようです。しかし、会議の招待やツールの立ち上げは全て部下任せ、なんて言う会社も多いと伺いました。そのために在宅勤務ができないなんて、働き改革に逆行していますね。だからオンラインのスキルアップは経営層、幹部社員も必要になってきました。オンラインツールを使いこなしている上司って素敵じゃないですか? また、シニア層の方にも学んで頂いて、後日社内のメンバーにレクチャーすることも意義があると思います。何といってもそれはシニア社員の活用にもつながりますし、「俺もまだまだ捨てたもんじゃないな!」と活性化にもつながってきます。オンラインが
・イノベーション
・働き方改革
・DX
・シニアの活性化
・ダイバーシティ
などの新しい組織文化を生む手段となっています。オンラインスキルを高めることから始めましょう!
皆さんの会社のオンライン化度は何点でしょうか?
(文責 臼井淑子、高久和男、山岡正子)
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