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活性化して成長&発展し続ける企業になるために取り組むべきことは根底で全て繋がっています。 ダイバーシティ推進、女性活躍推進、働き方改革、イクメン推奨、イクボス教育、シニアのモチベーション向上、多角的な切り口で、参加企業メンバーが互いの実体験、課題を共有しさらなる取り組みの方向性を見出すことと、企業を超えて、信頼で結ばれたネットワークの構築を目指す研究会です。

2018年5月10日(木)開催 【第7回】ダイバーシティ&インクルージョン研究会レポート

2018年5月10日(木)開催
第7回ダイバーシティ&インクルージョン研究会
~厚労省のモデル就業規則から副業禁止が消えた!~
『副業、兼業をリードするロート製薬の先進的な取り組みとは』

第7回目は、ゲスト・事務局合わせて22名が参加しました。
今回は下記のような2部構成で開催しました。
【第1部】主宰者 植田による事前アンケートの分析結果報告
【第2部】ロート製薬株式会社 山本明子さんによる講演&グループディスカッション

【第1部】主宰者 植田による事前アンケートの分析結果報告_事前アンケートより(回答数:16社)

 就業規則で社員の兼業・副業を容認している企業25%、禁止している企業69%。容認例として、単発の講演や原稿執筆/労働審判など公の仕事/社会貢献にあたる、等に限定されている状況です。禁止している理由として、本業に支障が出ないように/勤怠その他業務内容の管理ができない/昔から禁止している等があげられました。 「報酬を得て営利目的とする他の会社等の役員または従業員となる場合は、予め会社に届け出て許可を得なければならない。」など具体的に就業規則内に記載されている企業もありました。
 しかし、実際に兼業&副業している人がいるかの問いには、いる及び少しいる_2割。 いない_1割、不明が7割近い。兼業&副業に関し人事も本人もオープンにしていない現状が伺えます。
兼業・副業の会社への影響については、回答5肢の中で、やや良い影響を与える25%、分からない75%と、2肢に集約されました。また、兼業&副業を推進するために問題課題が少しあると回答した企業79%、わからない31%と、これも回答が絞られました。
 回答者が実際に兼業・副業をしているかの設問では、過去の経験含めて3割程度。
全体的に、肯定コメントは「社員の収入面のフォローとなる/社外から吸収してくることから業務への問題意識の高まり、効果的な仕事ができる/様々なネットワークを持つここで業務へ応用できる機会が増える/個人のモチベーションに寄与」、否定コメントは「副業の業務次第では本業へのシフト影響や疲労、転職に繋がる懸念/労働時間管理、健康障害などの影響/本業が疎かになる/機密保持や社内コンプライアンス抵触しないか/人材流出の懸念」など具体的に列挙されました。
兼業・副業の実態が掴めない中で柔軟に対応している企業もあり、各社の姿勢や迷い悩みも読み取ることができました。
他、会社制度についての設問回答は次の通りです。
・退職金制度は回答企業全て導入しています。
・異動希望、職種変更希望などの自己申告制度がある企業は9割近い。
・今後10年、終身雇用的な安定雇用を続けられる可能性については(高い12%/、やや高い44%/、やや低い6%/、低い13%/、わからない25%)と回答が分かれました。
・退職者数については(増えている25%/、やや増加31%/、やや減少6%、減少0%/わからない38%)と退職者は増加傾向であり、これも兼業・副業に関する議論の起点になりえると思料します。

【第2部】ロート製薬株式会社 山本明子さんによる講演&グループディスカッション

 今回は講演ゲストとして、ロート製薬株式会社 人事総務部 第2人事グループ マネージャー 山本明子さんにご登壇いただき、兼業、副業をリードするロート製薬様における「働き方改革」の取り組みについてご講演いただきました。
 ロート製薬様の根底にあるのは、ホームページのスローガンにもある「NEVER SAY NEVER」“決してあきらめないこと。不可能を可能に変えていくこと。常識の枠を超えて挑み続けること。ひとりひとりを、社会を、もっともっと健康にしていくために、ロート製薬は決して立ち止まらない。”です。
「働き方改革」においても常識を疑うことからスタートしており、その根底にはあるのは、自らが考えて挑戦する、挑戦してもいいんだ、という雰囲気と風土の醸成をしてきたことが大きいというお話しから、挑戦や自主性風土の歴史として「環境面」、「制度面」、「場の提供」での取り組みをご紹介いただきました。
 「環境面」では、年齢関係なく議論ができるよう役職呼称を禁止されており、オープンオフィス化では、社長室や会長室を廃止し、役職者の席も島の奥(上座)から通路側に移すことでスピーディかつ円滑なコミュニケーションが取れるような仕掛けが行われています。また、雇用形態に関わらず全社員が参加するイベントや、お誕生日月には家族と共に祝えるようホールケーキがプレゼントされるなど、家族への感謝と全社員が一体感を持てる風土作りが実施されています。「制度面」では、個人の自主性を尊重する人事制度として自己申告書&昇格チャレンジ制度が施行され、成長するために自主的に手を上げる向上心とチャレンジ精神が求められるようになりました。しかしながら、仕事が出来さえすればいいというのではなく、一大イベントの運動会では挙手制度でスタッフを募り、企画立案から実施までまかせるなど、社員の主体性を本気で育てる取り組みが行われています。「場の提供」としては、全社員参加のディスカッション、子育て社員のママの会、異業種交流活動、起業家マインドを学ぶ会などを実施し、社内だけでなく社外からの刺激も取り入れる場を提供してこられたとの事です。ロート製薬様の根底にある文化として、「自分たちで考える」ということがあり、自分たちでやるからこそ、枠にとらわれず大胆で自由な発想ができる、素人がもがき苦しむからこそ、個人からプロへと成長することができている、とのお話しでした。
 兼業と兼務が生まれた背景としては、2003年からスタートしたARKプロジェクト(明日のロートを考える)があり、会社の制度はすべて人事が考えるもの?という疑問から、社員自身、特に若手が自分たちで考えて創り上げた会社のほうがよいのではないか?ということで様々なプロジェクトがスタートされたそうです。2014年には人事制度改革プロジェクトとして新しい働き方が提案され、プロジェクトの初期には、評価や昇格要件がわからない、残業を減らすには?もっと働き易い環境にするには?についての話し合いが行われ、プロジェクト後期には、そもそも自分はどんな人生を歩みたいかについてメンバーで考え、一度きりの人生なので、世間で通用する人材に早く成長したい、そのためには倍量倍速の二刀流が必要ということに。そこから、社外チャレンジワーク(兼業)、社内Wジョブ(兼務)が生まれ、新しい仕事に飛び込み、刺激を受ける事で仕事の幅を広げ、成長を後押しするという動きになられたそうです。
 スタート時、社内Wジョブ(兼務)は、入社3年目以上の正社員が、自己申告書提出時にエントリーし、年に一度の異動発令時に兼務を発令でスタート。現在は随時受け付けが行われており、人事が部署の間に入って調整し、兼務の割合は各部署で相談し実施されているそうです。初年度ダブルジョブ希望者は100名ほど。実際の辞令発令者は30名強いらっしゃったそうです。兼務例としては、営業×人事、品管×学術、購買×国際などがあったとのこと。実施者からは、仕事の効率を意識するため段取り力がアップする、社内人脈広がることで、仕事がしやすくなる、関連する部署での兼務の場合は、本業とのシナジー効果がある、役職者が兼務することで、メンバーが自立し育つという意見があり、一方で、活躍している人ほど、実質オーバーワーク気味であることが課題であるとおっしゃっていました。
 社外チャレンジワーク(兼業)については、対象者は社会人3年以上の正社員、中途入社も可。条件は健康を害するような働き方はNG、社会通念上の倫理観に外れるのはNG、情報漏えいに繋がる兼業はNG。人事へ届け出たうえで、原則ロートでの就業時間外の時間を利用して実践。初年度については、60名ほど申請請があり、種類としては資格系、NPO系、事業系、従業員系などに分かれ、申請者の3割強が何かしらの活動を開始したとのこと。一方で、本業が忙しくて実施できない、需給が合わないという理由で実施しなかった方も。兼業への動機は夢と腕試しが大半で、お金が目的という方はいらっしゃらないとのことでした。3年目の現在は70名の方が届け出ており、兼業の内容としては、調剤薬局勤務、コンサルティング、ライター、ローカルプランナー、デザイン会社設立、NPO法人に参画、大学非常勤講師、子どもの教育事業、喫茶店勤務などと伺い、多様性が感じられました。
 実施者からは、単純に普段と異なる仕事でリフレッシュとなる、社会貢献につながる、調剤薬剤師をすることで臨床現場がわかり、仕事にも副次的効果があるというコメントがありました。また、ロートでは味わえない刺激と緊張感がある、ロートの看板の大きさを知った、事業運営の厳しさを目の当たりにしたとの意見があったそうです。
 社外の方からは、“人材の流出にならないか?”、“会社のメリットはありますか?”、“人事サポートは?”についてよく聞かれるそうです。人材流出については、人材の流出はなく、会社へのロイヤリティがUPしているとのこと。会社のメリットとしては、事業主としての力をつけるチャンス、社外で得た視野視点が社内に変革を起こす可能性、社外ネットワークの広がりなど数多く、個人の興味や隠れた才能や資格を発見できる機会にもなっているとのことです。
“人事サポートは?”については、確定申告や保険関係についてのガイダンスは実施し、兼業をやりたい人の後押し支援を行っているとのことでした。就業規則の改変については、以前は“会社の許可無く副業することは×”でしたが、“成長を目的に兼業をみとめることがある”というポジティブな書き方に変更されたとのことです。
 兼業開始後の変化については、兼業解禁の認知により専門学校や技術系での授業講師の依頼、大学やセミナーでの講演依頼、地方自治体からの研修1年間受け入れ要請などがあり、兼業解禁企業の社員同士で新規ビジネスの立ち上げの話や、採用の現場では、兼業が認められる=先進&自由な企業という良いイメージ効果が感じられているとのこと。また、定年退職後のセカンドチャレンジに意識が向く方もいらっしゃるそうです。
 山本様は市場の変化の兆しとして、どこの会社でも兼業をしたいという人がポツポツ出現しており、副業を認めないと優秀な人ほど企業から離脱する可能性があるため、人事は話が出た時に対応できるよう今から準備しておく必要があると感じており、副業募集やマッチング事業としての新ビジネスも動いているので、兼業解禁が一気に加速するのではとおっしゃっていました。副業についての課題としては、強制にはしないものの、現在、一部の人がやっていることという状況をもう少し拡充できればとおっしゃっていました。
 山本様、貴重なお話をありがとうございました。

【グループディスカッションより】

■兼務について
・会社発信で発足された部門横断プロジェクトに、会社からの指名で参加している。
・社外の勉強会に参加する機会が増えたり、社内外のネットワークが広がったり、個人的には視野が広がりキャリアのプラスだと思っている。ただ、通常の業務が減らされることなく、プロジェクト業務が付与されたかたちなので、少しオーバーワークになりがち。健康管理など留意が必要。
・主務側と兼務側の部門長間で、それぞれどのような仕事をどれ位アサインするかなどきちんと話し合いがされないと、兼務はうまくいかないのではないか。

■兼業について
・今は終身雇用の時代ではないし、個人視点でキャリアアップや経験値を高めることを考えると、兼業OKは素晴らしい制度。それでも多くの企業が二の足を踏むのは、デメリットの方ばかりに目が行くから。過重労働になるのではないか、転職されるのではないかなど。ロート製薬様でこの制度が運用できるのは、個人の自主性を尊重する風土ができていること、会社が個人を縛っていない、メリットに目を向けているからだと感じる。
・好きなことはあるが、それは趣味で十分なのでそれを仕事に、とまでは現状考えていない
・会社に一生捧げるというのが当たり前の世代なので(40代前半)副業、と言われてもしっくりこない
・逆に、今の若い世代(新入社員、20代社員)は就社という概念がほとんどないようで、兼業という考え方に抵抗がないようだ
・役定後や定年後の再雇用時に収入が減少することを考えると減少分を補うために会社としても社員に対して兼業を促して収入の柱を増やすよう働きかけていくことも必要かもしれないと思った。

<次回の研究会予告>
◆2018年8月31日(金)13:30~16:30(13:15開場)
「働き方改革時代の新入社員の人生観、価値観と採用&教育」
講演ゲスト
コープデリ生活協同組合連合会 人材開発部 次長 太田邦江氏
キャリアコンサルタント/社会保険労務士  臼井淑子氏

皆さまの参加をお待ちしております。

文責:キャリアコンサルタント 長島裕子、パナソニック エイジフリー株式会社 小松多惠子、株式会社日経BPマーケティング 神田絵梨、キャリアコンサルタント 山岡正子

【第7回】ダイバーシティ&インクルージョン研究会

◆2018年5月10日(木)
第7回 ~厚労省のモデル就業規則 から副業禁止が消えた!~
『副業、兼業をリードするロート製薬の先進的な取り組みとは』

<<講演ゲスト>>
ロート製薬株式会社
人事総務部 第2人事グループ マネージャー 山本明子様

参加ご希望の方は、下記アンケートにご協力くださいませ。

<<開催概要>>
【日 程】2018年5月10日(木)
【時 間】13:30~16:30(13:15開場)
【定 員】30名(原則1社につき2名まで)
     3名以上で参加をご希望の場合はご相談ください
【参加費】研究会登録法人メンバー … 4,000円
     初参加(法人未登録)の方 … 5,000円
     (いずれも、領収書を発行致します)
【会 場】ハロー貸会議室八重洲ファーストビル4F(東京駅八重洲中央口徒歩2分)
          東京都中央区日本橋3-4-12 八重洲ファーストビル
          
会場は「東京駅八重洲中央口から徒歩2分の会議室」となります。
遠方からもご来場しやすい会場となりますので、ぜひ参加ご検討くださいませ。

<<懇親会>>

【時 間】17:00~19:00 or 19:30
【場 所】東京駅近辺のレストランへ移動
【費 用】4,000円~4,500円
     (レストラン名にて領収書を発行致します)

*定員に達し次第締め切りとなりますので、お早めにお申し込みください。
*懇親会会場は参加人数により変動するため、当日のご案内となりますが上記金額内で設定させていただきます。
*会場手配の都合上、ご都合により欠席される場合は、研究会、懇親会ともに2日前までにお知らせください。
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■ダイバーシティ&インクルージョン研究会■
担当:山岡、神田、植田
〒107-6028港区港南2-15-1
品川インターシティA棟28階
有限会社キュー
ダイバーシティ&インクルージョン研究会研究会事務局
事務局アドレス:diwo@que.co.jp
研究会URL:http://diwo.jp
TEL 03-6717-4143  FAX 03-3490-7798
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2018年2月14日(水)開催【第6回】ダイバーシティ&インクルージョン研究会レポート

「残業削減、生産性向上の実践者から『働き方改革』を学ぶ!」
~ダイバーシティ推進を実現するための働き方改革は、意識改革&実践~
2018年に入り初めての研究会となる第6回目は、ゲスト・事務局合わせて16名が参加しました。
今回は下記のような2部構成で開催しました。
【第1部】主宰者 植田による事前アンケートの分析結果報告
【第2部】プロスタンダード社 若林氏による講演&グループディスカッション

【第1部】主宰者 植田による事前アンケートの分析結果報告
■事前アンケートより(回答数:15社)
 会社として働き方改革に取り組んでいるか、それはいつからかとの問いでは、半数近くの47%が数年前から取り組んでいると回答する一方で、電通事件をきっかけに取り組み始めたという回答が40%にも上りました。取り組み施策としては、残業縮減やノー残業日を設けるといった労働時間の短縮へのアプローチが多いようです。
働き方改革の推進は、横断プロジェクトで進めている企業が40%、専門部署・専門担当がいるとの回答は20%にとどまりました。推進部門としては、人事部や経営企画部がその役割を担っているようです。推進部門の活動は、積極的29%・やや積極的36%と6割以上が前向きに捉えていました。
 働き方改革に対する各階層の反応には少しギャップがあるようです。経営陣は「歓迎」が7割近く(歓迎27%、やや歓迎40%)いる一方、「やや反発」も13%と一定数いました。さらに管理職となると、「歓迎」6割、「やや反発」が2割となり、やるのはいいけどさほど歓迎はしていない様子がうかがえます。また管理職の場合はベテラン層と初級管理者での世代差もありそうです。一般男性社員は管理職と同様の傾向がみられました。一般女性社員は概ね歓迎の傾向で、特に育児や介護と仕事を両立している社員は喜んでいるようです。反面、育児や介護に該当しない社員からは不満の声も出ているようでした。
 長時間労働者は多いかとの問いでは、多い20%・やや多い47%と7割近くがまだ「多い」と回答。詳細をみると、特定部署や特定の個人、特定の時期などで長時間労働者がみられるようです。代休や有休の取得率が高いと回答したのはわずか20%で、7割近くの企業はまだまだ低い状態のようです(やや低い54%、低い13%)。有休取得率の高い人の特徴をみると、うまく計画を立てている、時短勤務者など、限られた時間で結果を出し、ワークライフマネジメントが上手で、メリハリのある働き方ができている様子がうかがえます。一方、有休取得率の低い人の特徴には、私用にやることがない、自分がいないと仕事が回らない、部下に仕事を任せられないと思っている管理者など、残念なコメントが多くみられました。
 残業に関する規制・ルールは80%があると回答。一斉退社日は約5割の企業で設けられていました。
 少しずつ取り組みが進んできている働き方改革ですが、まだまだ問題、課題は山積しています。研究会に参加している企業では、「個人の意識」と「人手不足」に対する問題意識が高い傾向でした。
 アンケート結果の解説後、グループごとに各社の取り組み状況や課題について少し意見交換をし、場が和んだところで若林さんのパートに進みました。

【第2部】プロスタンダード社 若林氏による講演&グループディスカッション
 第2部は、株式会社プロスタンダードの代表取締役社長 若林林雅樹様より「働き方改革の推進担当者が乗り越え必須の9つの壁」についてご講演いただきました。
 若林様は人材サービス大手の株式会社インテリジェンスにて、一貫して人事を担当し、正社員、約1,200名が受講した「ホワイトカラーの生産性向上研修」を企画、講師を実施。また、全社5,000人の残業削減プロジェクトを任され、2年間で従業員一人当たり月平均40%の残業削減を実現しながら売上高、営業利益を増加させ、さらに従業員が誇りを持って働く意識改革にも成功するという高い実績を残されてきました。2012年に株式会社プロスタンダードを起業されてからは「残業削減、生産性・ワークライフバランス向上」を主軸としたサービスを提供されています。
 自己紹介に続き、現在私たちをとりまく「働き方改革」の実情を、様々なデータを用いてご紹介いただきました。「働き方改革」の施策として8割以上の企業が取り組んでいるのが「長時間労働の是正」、次に「業務の見直し」が挙げられていましたが、実際に効果が感じられ従業員の満足も得られたという企業は全体の3割弱にとどまるという結果から、成果に結びつける難しさが感じれました。続いて若林様から投げかけられた“働き方改革の活動を推進するうえで直面している壁(課題)は何ですか?”について、各テーブルでグループディスカッションを行いましたが、実に多くのコメントが発表されました。“仕事量が減らないから、隠れ残業、”早く帰ってもやることがないから帰らない“、”これまでの仕事のやり方を変えない、工夫しない“、”主導する本社と忙しい現場の温度差“、”経営トップ、経営陣の本気度がない“など、など、実際に推進する担当者の悩みはつきないようでした。
 若林様からは、担当者が抱える課題の本質をつきつめると隠れた課題があり、その隠れた課題を類型化すると9つの壁が見えてくることから、ジムでの厳しいトレーニングをたとえに9つの壁の乗り越え方を指南いただきました。いくつかご紹介すると、【「情報浸透の壁」“働き方改革=10キロやせてムキムキになりなさい”と1回お達しを出して、実際に動き出す人はいますか?1回の発信で情報伝達が完了するなんで思いこまない!継続的な発信を行い続けるコミュニケーションプランが必要。】【「納得感の壁」“働き方改革=10キロやせてムキムキになりなさい”と言われても、そもそもムキムキになりたい、やせたいと思ってない人は、まず反発します。働き方改革も同様で「会社のため」と思われがち。多くの社員が自分ごととして共感できる「大義名分」を作りこむ。】現実に即した、とてもわかりやすいアプローチの仕方をアドバイスいただき、参加者からも実践に向けた質問や感想が飛び交い、活発なディスカッションが行われました。
 最後に若林様から、従業員が働き方改革の現状をどう捉えているのか調査、分析に役立てるためのツールとして同社が開発した「働き方改革9つの壁サーベイ」のご紹介もいただきました。
 講演の初めに同社が目指す働き方改革として「社員一人ひとりが高い生産性を発揮できる状態と定義して、その状態に至るまでに残業を削減し、現状の仕事を「効率化」していくことで、新たな「価値創造」ができるようになる。」とお話しいただきましたように、ひとり一人の現状を把握し、自分ごととして取り組んでいただく施策が大切であるということが、わかりやすく整理して理解できました。貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

<次回の研究会予告>
2018年5月10日(木)13:30~16:30(13:15開場)
第7回 ~厚労省のモデル就業規則 から副業禁止が消えた!~
『副業、兼業をリードするロート製薬の先進的な取り組みとは』
講演ゲスト:ロート製薬株式会社 人事総務部 第2人事グループ マネージャー 山本明子様

皆さまの参加をお待ちしております。
ファシリテーター
植田寿乃
植田寿乃
キャリアコンサルタント・ダイバシティコンサルタント
有限会社キュー 代表取締役
関連セミナー&講演情報
●2018年12月10日(月)
企業成長に欠かせない
社員の「働きがい」と「エンゲージメント」を高める方法
〜働き方改革&ダイバーシティ戦略の成功ポイント〜
(講師:植田寿乃、臼井淑子、山岡正子)
会場:御茶ノ水カンファレンスセンター(東京都千代田区/JR御茶ノ水駅聖橋口から徒歩1分) 対象:経営者・管理職・人事総務・人材開発担当者

●2019年2月1日(金)
50歳からの幸せなキャリアの見つけ方
~50代シニア世代のモチベーション活性化のために!~
(講師:植田寿乃)
会場:東京駅近隣会議室 対象:50歳代の方(48歳以上 )、人事・人材開発部門の方

●2019年2月21日(木)22日(金)
「女性リーダーのためのエンカレッジ(応援)研修」
~活き活きと活躍することを目指した、気づきとネットワークの獲得~
(講師:植田寿乃)
会場:NOMA 関西本部 専用教室(大阪科学技術センタービル内) 対象:女性管理職及びその候補者、中堅リーダークラスの方々など

●2019年2月27日(水)
植田道場主催
『女性リーダーエンカレッジ(応援)セミナー』
~自然体の活き活きリーダーを目指して~ (講師:臼井淑子)
会場:東京駅近隣会議室 対象:女性リーダー、リーダー候補の方

●2019年 5月10日(金)
『40代後半から50代に向けたキャリア・ブレイクスルー(現状打破&形成支援)研修』
~キャリアの節目をしっかり潜り抜け、自分の未来を拓くために~ (講師:山岡正子)
会場:東京駅近隣会議室 対象:組織にお勤めの40代後半~50代の方、人事・人材開発担当の方